ヘッダーイメージ 本文へジャンプ

 
令和元年12月8日

 
 利用者の笑顔に癒されて
 障害者の意思決定支援が時代のトレンドだ。特に重度障害者の意思確認は困難を極めるが、障害が重くても表情の変化で何をしたいのか理解できる。
 普段の何気ない一コマでも感じる時がある。おぼつかない足取りで事務所に来て小遣い出金表と100円玉と交換し、自販機に向かう利用者がいる、Kさんだ、毎日ではないが、週に数回、職員室を訪問し、大好きなコーヒーを自分で購入している。表情を見ているだけで穏やかな気持ちにさせてくれる利用者だ。Sさんもしかり、いつも舌を出し、職員の声掛けに穏やかに反応し、お金と交換し大好きな飲み物を購入し満面の笑みを浮かべている。

 11月14日・15日青年寮女性グループ(利用者6名・女性職員2名)の一泊旅行に車の運転手として声がかかる。車いす利用者も一緒ということで、車への移乗や移動に男性の力が必要という事情もあった。

この女性グループでは、利用者の意見を聞き旅行プランを作成。房総半島、三浦半島、伊豆、山梨方面などいくつかの候補地を挙げ、利用者の行きたいところをとことん聞く。マザー牧場、船に乗りたい、ソレイユの丘、シーパラ、箱根の遊覧船など。

実際のプランは青年寮から首都高~アクアライン~館山道・君津IC~マザー牧場~鹿野山ビューホテル~金谷港(東京湾フェリー)~横須賀久里浜港~三浦縦貫道~ソレイユの丘(三浦市)~横浜横須賀道路~横浜新道~青年寮のルートになる。希望を聞き意思を確認し実行に移す、車いすの方もいることだしもっと身近なところで済ませたいと思うが、自分たちのことは自分たちで決めるんだと、きちんと意思表示される。とても分かりやすい意思決定支援だ。

旅行中はマザー牧場、ホテル、フェリー、ソレイユの丘、皆さん満喫され過ごすことが出来た。車いすのOさんも行きたい場所に行けたせいか、旅行中、満面の笑顔で過ごされることが出来た。利用者の皆さんの気持ちにこたえるのがこの仕事の醍醐味だ。楽しいことだけではないが、この仕事は面白い。

 今年も残りわずか、2019の新語・流行語大賞にラグビーの「ONETEAM」が選ばれた。私たちの仕事も「障害者の豊かな生活実現」のために、職員一丸となって努力することだと思います。
 今年4月理事長に就任し9ヶ月が経過しました。法人運営にご協力いただき感謝いたします。来年もよろしくお願いします。

 濵走弘之



マザー牧場・アグロドームにて
  

 

 
 
BACK |
 
                   
フッターイメージ