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令和2年6月2日

 
< 重重(じゅうじゅう)無尽(む じ ん)を生きる >
 「人間はたくさんの命の中で重なり合って生きている、無限の関係で作用し合い、万物の恩恵を受けながら生きている。」

この言葉は、恵和の利用者さんに創作活動を10年にわたりお願いしている、画家の静文雄氏のメッセージです。

 日本知的障害者福祉協会機関誌「さぽーと」の、令和2年5月号「であい」のコーナーに原稿をおねがいしました。

 「自然の恵みに感謝し、畏怖の念を抱きつつも万物と共に生きる『重重無尽』の文化であったが、今の社会では、とかく数量化され、一人の存在としての意義が薄められ、他者の存在までも軽視する悲しむべき関係になった」と憂いています。

「アートは理解ではなく、心の目で観、心の耳で聴き、全身で感じるものなのです。」

 施設における創作の経過を通し、彼ら一人ひとりの役割を考えるとき、現代人が見失い、忘れかけたものを気付かせ、回り回る命のつながりを示唆し、重重無尽の世界を感じる、彼らの作品が人々に語りかけ、深淵の扉をそっと叩き、心を開く契機となればと結んでいただきました

 新型コロナウイルスの感染予防で社会活動が制限され、自粛が求められる時、生活の不自由さを嘆いていますが、改めて、「重重無尽」ということを念頭に置き、自分たちの生活を見つめなおし、コロナ後の生活に備えたいとおもう。

   テキスト ボックス: 心優しき天使
(90㎝×1m20cm)
鉛筆画作品
静 文雄



 社会福祉法人 恵和   
理事長 濵走弘之  
 
<つぶやき>
 
 
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