コロナも感染者が減少し、少しずつコロナ前の日常を取り戻しつつあります。
ウィズコロナといわれるように感染対策をしつつの日常ですので、コロナ前とは違った意味でアフターコロナともいうべきでしょうか。
唐突ですが、私自身が1992年インドネシアスンバ島の植林ワークキャンプから関わっている、『地球の友と歩む会』(https://earth-ngo.jp)の横山計三理事長が、「コロナ禍の国際貢献」ということで、わかりやすく国際貢献について語られていましたので紹介します。
『地球の友と歩む会』はインドとインドネシアの農村に暮らす人々の自然と共存した生活の向上めざして有機農業指導・植林・給水設備・職業訓練など様々な活動を行っているNPO法人です。コンセプトは「水・緑・人」です。
人の生活や農業にとって「水」は欠かせません。両地域とも雨季と乾季があり、乾季には水が足りないので農業ができません。そこで乾季でも水を供給することが出来れば、農業が継続でき生活は楽になります。活動としは、井戸や貯水施設あるいはポンプの設置など灌漑設備の設置を行っています。
「緑」では、スンバ島を中心に荒れ果てた大地にヤシの木やビャクダン、バナナなど、海岸線保護のためマングローブの植林を行っています。
「人」に対しては、有機農法やそのための肥料の作り方などを伝え、できた農産物の販売を支援する、通学バック配布や絵本の翻訳など子供たちの教育を支援する、あるいは、女性の自立を図るためのミシンによる縫製などの職業訓練を行うなど、これらの支援は、基本的に現地の人が自分で行うことを前提にしています。そのためには、現地のNPO
とも協力しながら行っています。
国際貢献というのは、歴史的に「慈善型」⇒「技術移転型」⇒「参加型」と変遷しています。支援が持続していくためには「参加型」に移行していくのが望ましいと考えられます。
しかしながら、コロナウイルスのまん延により、私たちが現地に行くこともできず、現地のNPOもロックダウンなどのために自由に動けないようです。野菜の販売が落ち込んだり、スンバ島では医療機関も少なく検査もままならない状態が続いています。
日本国内でも感染拡大が続き、活動が厳しく、『地球の友と歩む会』も、今年春先から活動資金調達のためのクラウドファンデングを行い、皆様からあたたかい寄付金をいただきました。皆さんも身近にできるボランティアに参加してみませんか。
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