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令和5年2月20日

 
Iさんの重度訪問介護はじまる

昨年9月7日の「はまのつぶやき」で紹介した、「強度行動障害者の重度訪問介護」、その時、自費で体験を実施された利用者が、恵和青年寮(入所施設)を退所し、単身での重度訪問介護を利用することが決まった。

 旭区の某団地の一室をお借りして始めるものだ、家賃と生活費は自分持ちである。入居にあたって、電化製品はじめ、生活全般(台所用品から家具、カーテン)等、一から揃え、準備。一番大切なのは生活を支援するホームヘルパーの派遣だ。区の障害担当ワーカーさんとの折衝で夜間時間と土・日の日中生活の時間を含めた派遣時間を認めていただいたことで、実現にこぎつけた。入所施設を利用されていた方の重度訪問介護は、画期的ではないだろうか。  月曜日から金曜日は恵和の日中支援を利用予定だ。今後の生活で重要な夜間の支援は、体験で利用者支援を担っていただいた訪問介護事業所が担う。担当ワーカーはじめ、発達障害マネージャー、計画相談員、成年後見人、日中支援事業所の連携が必要だ。

障害者入所施設では、入所者への虐待が相次いでいる。障害特性や行動障害を考えると、その人に合った環境設定が必要だ。強度行動障害者全員が単独生活というわけでなく、その人の状況を見極め、入所施設、グループホームでの生活等が考えられる。

神奈川県では津久井やまゆり事件後、意思決定支援が実施されたが、令和5年4月からは、「当事者目線の障害福祉推条例」が全県的に施行される。障害当事者一人一人の自己決定を尊重、意思決定が困難な当事者の支援が盛り込まれている。

入所施設だけでなく、多様な環境を設定し、穏やかな生活の提供できればと願うばかりだ。
 
  
社会福祉法人 恵和     
理事長 濵走弘之 


 
<つぶやき>
 
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